宮崎県西都市の一ツ瀬川流域に建つ【杉安ダム】を見学しに行って参りました。
杉安ダムは国道219号線を西都市から米良方面へ向かう途中にあり、さらにずっと先には大きな一ツ瀬ダムもあります。
杉安ダムとは
画像掲載元:九州電力 (http://www.kyuden.co.jp/company_outline_branch_miyazaki_initiative_damcard_sugiyasu.html)
杉安ダムとは、宮崎県西都市の一ツ瀬川流域に建つアーチ式コンクリートダムです。発電を目的として建設されました。
型式 | アーチ式コンクリートダム |
---|---|
堤高 | 39.5m |
堤長 | 156m |
体積 | 40,000㎥ |
総貯水容量 | 8,765,000㎥ |
湛水面積 | 0.68㎢ |
工期 | 昭和36年~昭和38年 |
ダムカード | あり |
同じ一ツ瀬川の上流にある一ツ瀬ダムと比較すると、だいぶ小型です。堤高に関しては、一ツ瀬ダムの130mに対し、杉安ダムは40m未満となっています。
また、杉安ダムは一ツ瀬ダムと工期がまるまる被っています。調べてみたところ、以下の記述を見つけました。
一ツ瀬ダムからの放流を調整して下流の流量を安定させる、逆調整をしている。
引用元:ダム便覧>杉安ダム (http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2828)
杉安ダムは、元から一ツ瀬ダムの補助的役割を担うために同時に建設されたことが分かります。
杉安・一ツ瀬ダムはセットで見学するべきですね!
所在地
地図はこちらです。
西都市大字南方。国道219号線を米良に向けて進んでいくと、わりとすぐに到着します。
ちなみに、杉安ダムを通り過ぎてさらにずっと進んでいくと、一ツ瀬ダムがあります。
杉安ダムと同じく一ツ瀬川流域に建ち、型式も同じアーチ式です。川の上流域なので杉安ダムよりもかなり大きいです。
杉安ダムを見学するなら、必ず一ツ瀬ダムもセットです!
また、一ツ瀬ダムも勿論ダムカード対象なので、一ツ瀬&杉安2枚のダムカードを一挙に手に入れることができます。
ダム見学
国道219号線を西都市中心から米良のほうに向けて出発します。
穂北、杉安を抜けて、一ツ瀬川にかかる「杉安橋」を渡るのですが…
この橋の上から眺める景色がとてもいいです。晴れているとなお最高です。
水面もとても穏やかで、平和な風景です。
橋を渡ってからすぐに左折し、ここからは一ツ瀬川沿いを進んでいきます。
杉安トンネルという、短く真っ暗なトンネルを抜けてすぐ左手が杉安ダムです。
ダムのすぐそばに発電所があり、路肩もすごく広いので駐車スペースには困りません。
杉安ダム
右手前の建物に隠れてラジアルゲートを3つ分しか写せませんでしたが、本当は7つあるみたいです。
引きバージョン。
マジで写真撮る場所ミスったなぁ…という感じです。右手前の管理人駐車場で撮ればゲートを全部フレームに収められたかなぁ。
アーチの外側から。
木の破片が大量に滞留していてちょっと残念な感じではありますが、杉安ダムがこれらを堰き止めて下に流さないようにしているのだと思えばいいんですよね。雨が降って水嵩が増せば下に流れていっちゃいますけど(笑)
隣の発電所から見た、自然に囲まれる杉安ダム。
ダムカード
杉安ダムはダムカードの対象となっています。
ダム近辺の決められた配布場所にてダムを訪れたことがわかる写真を見せると、ひとりにつき1枚のダムカードが貰えます。
杉安ダムの配布場所は以下の3か所です。
わたしは、西都原古墳群の近くにある「このはな館」でもらってきました。
どん。
ダムカードにはダムの全貌がキレイに収まった写真が載っているので嬉しいです。
右下に記載されているアルファベットはダムの型式を表しています。「A」はアーチ式コンクリートダムの略です。
裏面
概要とこだわり技術について記載されています。杉安ダムは、一ツ瀬川下流域の灌漑や漁業などの事業に影響を与えないよう、流量調整を担う重要なダムなのだそうです。ふむふむ。
終わりに
わたしは、何をどう間違えたか一ツ瀬ダムを訪れた後に杉安ダム見学したので、一ツ瀬ダムと比較してあまりの小ささに拍子抜けしてしまいました(笑)
杉安ダムと一ツ瀬ダムは同じ国道沿いにあるので、近い順に杉安から一ツ瀬…と見学することをおススメします。
一ツ瀬ダムを訪れた際の記事↓

ダムの知識↓

ご精読ありがとうございました(*^-^*)
参照:
ダム便覧 (http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2828)
九州電力 (http://www.kyuden.co.jp/company_outline_branch_miyazaki_initiative_damcard_sugiyasu.html)
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