如何に安く速く荷物を送り届けられるか模索中のわたし。今回は2kg以内の軽い荷物を、小形包装物(航空便)を利用して日本からドイツへ発送しました。
わたしが実際に行った発送の流れと、その際に気を付けることをまとめています。
小形包装物(航空便)を選ぶメリット
まず、数ある国際配送方法の中から小形包装物(航空便)を選ぶメリットを書いてみました。
荷物を最も速く送り届けたいのであればEMS便ですが、EMSは値段が張ります。そこで、「値段は安く配送日数もそこそこ早い」小形包装物(航空便)がおススメです。
※「小形包装物」は配送方法を【①航空便②SAL便③船便】から選べるのですが、このうちでは航空便が最も速く荷物を届けられます。
先日、この小形包装物(航空便)を利用してドイツへ発送した荷物(2kg弱)は、発送日から数えて8日で届きました。SAL便だと配送日数が2~3週間かかるので、それと比べると本当に早くて素晴らしいと思います。
小形包装物で発送するデメリット
小形包装物(航空便)で発送する場合、配送料金が安い&そこそこ早く届くということでメリットしかないと思いきや、1つデメリットがあります。
この配送方法では、荷物の追跡ができません。
荷物の追跡情報が必要な場合は、書留・受取通知のオプションサービスを別途つけなければなりません。または、元々追跡サービスがついている「国際eパケット」を選択するのもおススメです。
国際eパケット発送の流れについては以下にまとめています。↓

小形包装物(航空便)で荷物を送る方法
小形包装物(航空便)は日本郵便が提供している配送サービスです。
住所・内容品の情報を国際郵便マイページ上で登録し、そこで出力されたラベルを印刷して荷物と一緒に郵便局窓口へ持って行きます。窓口で支払いを済ませると発送完了です。
以下、荷物の規格や制限事項、発送の流れです。
荷物の大きさ・重さ
小形包装物(航空便)でドイツへ送ることのできる荷物の大きさ・重さは以下の通りです。
大きさ | 長さ=60cm以内 長さ+幅+厚さ=90cm以内 長さとは荷物の最大長辺のこと。 |
---|---|
重さ | 2kgまで |
このカテゴリは重量が2kg以下なので注意です。また、国によって大きさ・重量制限に微妙に違いがあります。(各国の大きさ・重量制限一覧表はこちらで確認できます)
この2kg以内のなかでも重量に比例して送料もどんどん高くなるので、軽ければ軽いほど安く済みます。
送料がどれほどになるのかは、こちらのページでシュミレーションできます。
中に入れてはいけないもの
国際郵便では、航空危険物にあたるものを送ることができません。
1. 火薬類 | 花火 クラッカー 弾薬 |
---|---|
2. 高圧ガス | ライター用補充ガス ダイビング用ボンベ キャンプ用ガス カセットコンロ用ガス スプレー缶 消火器 |
3. 引火性液体 | 香水 ヘアトニック マニキュア ペイント類 ライター用燃料 アルコール飲料(25度以上) |
4. 可燃性物質類 | マッチ 炭 |
5. 酸化性物質類 | 小型酸素発生器 過酸化物/漂白剤 |
6. 毒物類 | 殺虫剤 農薬 |
7. 放射性物質 | |
8. 腐食性物質 | 液体バッテリー 水銀 |
9. その他 有害なもの | 電子タバコ モバイルバッテリー リチウム電池 ドライアイス アスベスト エンジン 等 |
引用:日本郵便ホームページ>国際郵便(https://www.post.japanpost.jp/int/use/restriction/airmail/index.html)
香水やマニキュアあたりは、まさか危険物だとは思わず荷物に入れてしまう人も多そうです。
わたしも日本から普段使っていたマニキュアを送ってもらおうと考えていたので、それらが航空危険物であることを知ってショックでした(+_+)
また、ドイツが国として禁制品としているものもあり、特筆すべきものだけ抜粋しました。
・武器
・メチルアルコール
・肉
・牛乳・乳製品
・カカオの実
・動物の一部分(病原菌が殺菌されていることが確認できないもの)
・蜜蜂の巣箱
・土壌(腐葉土含む)
後半の食品や巣箱、土などに関しては、生態系を崩さないためなのかなぁと思いますね。詳しくはわかりませんけど。
いやあしかし、禁制品項目に「蜜蜂の巣箱」があることにビックリしましたね(笑)蜜蜂の巣箱をキャリーケースに詰めて持って行こうだなんて考えたこともなかったです。
詳細についてはこちらのページでPDFをダウンロードしてご確認ください。
住所・内容品の情報入力
端的に言うと、従来のように手書きラベルで荷物を差し出すことができなくなります。
今後は、日本郵便ホームページ内で事前に住所や内容品等の情報を入力・データを送信し、そこで出力されるラベルを印刷・添付して発送することになります。
情報入力・ラベル作成は日本郵便の国際郵便マイページサービスで行います。このサービスを利用するためには会員登録が必要です。
最初は面倒に感じますが、よく利用する住所の登録、荷物の追跡、過去の発送情報の照会ができるようになるのでとても便利です。おすすめ。
マイページにログインし、【送り状を作成する】から住所・内容品情報の登録を行います。
発送種別で【小形包装物】と【航空便】を選択します。
小形包装物に限らず、EMS、国際eパケットなどを送る場合にも、この国際郵便マイページで情報登録を行います。
内容品名は英語で入力し、金額と個数を入れてどんどん登録していきます。重量は、最後に郵便局の店頭で計ってもらえるので特に入力しなくても大丈夫です。
そして、内容品全体の金額を非課税内に収められるように気をつけなければなりません(どうしても超過してしまう場合は已む無し)。
わたしがいつもやってる方法は、内容品名の隣に括弧で(used)と書くことです。中古品であれば金額をうんと低くしても違和感がないからです。
荷物の重量に関しては、登録時点では記入しなくて大丈夫です。郵便窓口に持ち込んだ際に、職員さんがそこで量って郵便料金を確定させます。
税関告知書・インボイス関連情報。今回は贈物扱いの荷物を送るので、有償か無償かについては【無償】を選択します。下のフォームも空欄で大丈夫です。インボイスも印刷しません。
販売用の商品として送る場合には、この辺りの情報入力が必要になってきます。
内容品の価格
内容品の価格は、全体で45ユーロに収まるように上手く調整します。
この45ユーロというのは、個人間輸入の範囲内で商業的意図を含まない貨物において免税となる金額です。この金額を超えてくると、荷物が税関で止められます。
というわけで、荷物の金額を45ユーロに押さえることさえすれば、すんなり配送される確率が高くなります。
45ユーロは、日本円にして約5,850円(1ユーロ=130円とする)です。為替は都度変動するので、発送前に確認するといいです。
「45ユーロって少なすぎでしょ」…と思うかもしれませんが案外大丈夫で、そのワケは、服やバッグ、本がused(中古)だからです。
新品のものは、その新品価格を記入しなければいけませんが、中古であれば固定資本減耗を考慮した金額を書けばオッケーです。わたしの場合、服は1枚100円で記入しています。
日本から送ってもらう荷物の中には、新品のものは極力入れない方がいいです。例えば新品の服、靴、ジュエリー等です。
どうしても新品の衣類等を送りたい場合は、それらの包装を剥がす・タグを切るなどして強制的に新品未使用じゃなくしてください。
そしてハイブランド品に関しては、たとえ中古だとしても関税を取られる可能性が高いので、荷物にひそませることはおススメしません。
ラベル印刷
全ての情報入力が済むと、上のようなSmall Packetラベルが発行されます。
日付・署名欄が1カ所あるのでボールペンで署名します。一応ローマ字で書いた方がいいんじゃないかなと思います。
用意ができたら、荷物と一緒に郵便局へ持って行きます。
郵便局での手続き
印刷して署名した書類と梱包済みの荷物を持って、郵便局で手続きをします。
窓口でラベルと荷物を渡せば、あとは職員さんが荷物の重さを計ったり書類に必要事項を記入したりしてくれます。支払いもこのタイミングで行います。
なかには国際郵便に不慣れな職員さんもいるかと思うので、自分でも署名のし忘れや情報の入力漏れがないか、しっかり確認しておくことをおススメします。
無事に受け取り成功!荷物到着も早い
先日、実際に小形包装物(航空便)を利用して日本からドイツへ荷物を送ってみたのですが、発送日(郵便局窓口での手続き日)から数えて8日で届きました。
書留や追跡通知等のオプションなし。税関で開封された形跡もなし。
配送料金もSAL便(現在取扱い停止中)利用より少し高いくらいなので、さほど気になりません。EMSで発送するよりは随分安く済ませられるので、満足です。
まとめ
小形包装物(航空便)で日本からドイツへ荷物を送る際のポイントを以下にまとめました。
ここまで念入りに行ったら、あとは荷物がドイツの良い配達員の手に渡ることをただ祈るのみ(笑)
わたし自身は、実際にこの小形包装物(航空便)で書留&追跡サービスオプションも付けずに、日本からの荷物を無事に受け取ることができました。
宛名ラベルが手書きではなく、パソコンから出力したデータなので誤配送の確率もかなり低いのではないかと思います。
どうしても荷物が心配な場合は、有料オプションの書留サービスをつける、もしくは元から書留&追跡サービスが付属した国際eパケットで発送することをおススメします。
なにかご質問等あればお気軽にコメントしてくださいね。
よろしければ以下の記事も合わせてご覧ください。↓


ご参考になれば幸いです(*^-^*)
参照:
国際郵便 – 日本郵便 (japanpost.jp)
日本貿易振興機構JETRO>小口貨物の通関制度EU (https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-051023.html)
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