ドイツの配送事情は困りもの…。
日本からドイツのわたしの元へ送ってもらった荷物が勝手に返送されて届かなかった経験が、わたしにはあります。
安くない送料を払って手続きしてもらったのに、それがパァです。
二度目は絶対に成功させるべく、日本にいる家族に細かく指示をして、再度発送手続きをしてもらいました。そのおかげか、今回は荷物を無事に受け取ることができました。
この記事では、SAL便で日本から送る荷物をドイツで絶対に受け取るために、わたしが気を付けたことをシェアします。
注意!SAL便は取扱い停止中
SAL便で荷物を送ろうと思ってこのページにたどり着いた方へ…。
ドイツを含む諸外国へ荷物を送るなら、別の方法を使うしかありません。
おススメは【EMS(国際スピード便)】です。
SAL便より料金が高いですが、日本郵便が提供する国際配送サービスの中で最も早く届きます。スピード便という名前の通り。
先日、このEMSを利用して日本からドイツへ荷物を送ってみました。EMSの発送方法については以下の記事をご覧ください。

SAL便で荷物を送る方法
SAL便(さるびん)とは、エコノミー航空便の略称です。
航空機の空きスペースを利用して荷物を運ぶ方法で、届くまでに2~3週間を要します。
送料は荷物重量に比例します。
今回、日本から送られてきた荷物は7kgちょっとで、送料は10,000円弱だったそうです。2kg以下だと2,200円ほどで送れます。
SAL便は、この緑色の伝票に必要事項を記入して荷物に貼り付けるだけで簡単に発送できます。
伝票は、郵便局内の所定の場所に、自由に取れるよう設置してあるので、家に持ち帰ってゆっくり記入することをおススメします。
…と、この手書きラベルで送ることができたのはもう過去の話…。
今後は、従来のように上の画像のような手書きラベルで荷物を差し出すことができなくなります。
今後は、SAL便であってもEMSであっても、日本郵便ホームページ内で事前に住所や内容品等の情報を入力・データを送信し、そこで出力されるラベルを印刷・添付して発送することになります。
この方法で発送した際の備忘録はこちら。↓

荷物の大きさ・重さ
SAL便でドイツへ送ることのできる荷物の大きさ・重さは以下の通りです。
大きさ | 長さ=1.05m以内 長さ+(高さ+幅)×2=2m以内 長さとは郵便物の最大長辺のことで、 横周は長さ以外の方向で最大となる四辺(胴回りのことです) |
---|---|
重さ | 30kgまで |
大きさの指示がマジでわかりにくいんですよね…。
段ボール箱の最も長い辺の長さと、その胴回りの長さを足して2メートル以内であれば大丈夫…ということなんですけど、普段このように荷物の大きさを測らないので、パッと脳内にイメージできません(笑)
よほど大きな段ボール箱でなければ、サイズ制限を超過することはないと思います。
重さは30kgまでと、だいぶ余裕があります。
しかし、重量に比例して送料もどんどん高くなるので注意が必要です(+_+)
送料がどれほどになるのか、こちらのページでシュミレーションできます。
中に入れてはいけないもの
国際郵便では、航空危険物にあたるものを送ることができません。
1. 火薬類 | 花火 クラッカー 弾薬 |
---|---|
2. 高圧ガス | ライター用補充ガス ダイビング用ボンベ キャンプ用ガス カセットコンロ用ガス スプレー缶 消火器 |
3. 引火性液体 | 香水 ヘアトニック マニキュア ペイント類 ライター用燃料 アルコール飲料(25度以上) |
4. 可燃性物質類 | マッチ 炭 |
5. 酸化性物質類 | 小型酸素発生器 過酸化物/漂白剤 |
6. 毒物類 | 殺虫剤 農薬 |
7. 放射性物質 | |
8. 腐食性物質 | 液体バッテリー 水銀 |
9. その他 有害なもの | 電子タバコ モバイルバッテリー リチウム電池 ドライアイス アスベスト エンジン 等 |
引用:日本郵便ホームページ>国際郵便(https://www.post.japanpost.jp/int/use/restriction/airmail/index.html)
香水やマニキュアあたりは、まさか危険物だとは思わず荷物に入れてしまう人も多そうです。
わたしも日本から普段使っていたマニキュアを送ってもらおうと考えていたので、それらが航空危険物であることを知ってショックでした(+_+)
また、ドイツが国として禁制品としているものもあり、特筆すべきものだけ抜粋しました。
・武器
・メチルアルコール
・肉
・牛乳・乳製品
・カカオの実
・動物の一部分(病原菌が殺菌されていることが確認できないもの)
・蜜蜂の巣箱
・土壌(腐葉土含む)
後半の食品や巣箱、土などに関しては、生態系を崩さないためなのかなぁと思いますね。詳しくはわかりませんけど。
禁制品項目に「蜜蜂の巣箱」があることにビックリしましたね(笑)
詳細についてはこちらのページでPDFをダウンロードしてご確認ください。
住所の書き方
FROMに依頼主の住所を、TOに届け先の住所を記入します。
届け先だけでなく、依頼主の住所もすべてローマ字で記入してください。
ドイツの住所の順序は独特で、
②郵便番号
③都市名
…という並びになっています。
大まかに「日本と逆」と捉えてもらって大丈夫です。
実際に書いてみるとこんな感じ。↓
そして、依頼主住所もこれに則り、普段とは逆の順序で書きます。
②番地
③地域(部落)
④市区町村
⑤県
郵便番号に関しては、書くスペースが別にあるのでそこに記入します。
内容品の書き方
内容品はすべて英語で記入します。
「発送手続きを行うのは日本の郵便局だから、日本人スタッフに内容品の詳細が分かればそれでいいのでは?」と思いがちですが、荷物がドイツに運ばれてから、ドイツの税関職員もこの内容品項目をチェックします。彼らにも読めるように書いていないと、意味がありません。
内容品は大抵、伝票のスペース内に書ききらないので、そういった場合は郵便局でこのような追加用紙を貰えます。↓
内容品を書く上でのポイントは3つあります。
②洋服やバッグ、本などには「Used」と付記する。
③内容品全体で45ユーロに収まるように価格を設定する。
「Personal Use」と書くことで、「この荷物は個人使用だけが目的であって商業使用の目的はないよ」というアピールになります。これは必ず書きます。
また、商業利用するための荷物だと疑われないために、衣類には念のため「Used」と付記します。
そしてUsedと付記することで、内容品の価格を抑えることができます。
内容品の価格
内容品の価格は、全体で45ユーロに収まるように、うまく調整します。
この45ユーロというのは、個人間輸入の範囲内で許可される金額です。この金額を超えてくると、荷物が税関でストップする可能性が高くなります。
逆に言えば、荷物の金額を45ユーロに押さえることさえすれば、すんなり配送される確率が高いということです。
45ユーロは、日本円にして約5,400円(1ユーロ=120円とする)です。為替は都度変動するので、発送前に確認するといいです。
「45ユーロって少なすぎやろ」…と思うかもしれませんが案外大丈夫で、そのワケは、服やバッグ、本がUsed(中古)だからです。
新品のものは、その新品価格を記入しなければいけませんが、中古であれば固定資本減耗を考慮した金額を書けばオッケーです。
わたしは服をたくさん送ってもらいましたが、全部中古なので20枚で2,900円という価格に設定しました。中古の服なんて、1枚100円と計算しても高いくらいです。
食品(インスタントラーメン等)はもちろん新品なので、新品価格を記入しました。…まぁ、少しサバ読みましたけどね(笑)
内容品価格が上がれば上がるほど、税関でストップされる確率はあがり、そこで支払う関税も高くなるそうです。
なので、日本から送ってもらう荷物の中には、新品のものは極力入れない方がいいです。例えば新品の服、靴、ジュエリー等です。
どうしても新品の衣類等を送りたい場合は、それらの包装を剥がす、タグを切るなどして強制的に新品未使用じゃなくしてください。
そしてハイブランド品に関しては、たとえ中古だとしても関税を取られる可能性が高いので、荷物にひそませることはおススメしません。
転送先
伝票の1番下に「この小包が万が一お届け先に配達できなかった場合の取扱い」という項目があるのですが、そこは③転送にチェックを入れ、必ずドイツ国内の転送先住所を書きます。
これで、何らかのトラブルで自分の住所宛に荷物が届かなくても、勝手に日本に返送されるのだけは阻止することができます。
わたしは、転送先として、自分が住む建物の住所を書きました。
わたしが受け取れなくても、最悪この建物に住むシェアメイトや大家さんに受け取ってもらおうという寸法です。頭いいでしょ!!!
無事に受け取り成功!
先日、日本の家族に頼んでいた荷物を、ドイツで無事に受け取ることができました。
送り主に細かく指示を出したのが功を奏したのでしょうか?(笑)特に段ボールを開封されたような痕跡もなく、おそらくストレートでうちに届いたと思われます。
今回すごいのが、日本での発送日からドイツでわたしが受け取るまでの日数が、たったの1週間だったことです。
日本郵便ホームページ内のSAL便の項目では、配達に2~3週間を要するとの記載があったので、ビックリです。
SAL便は、航空機の空きスペースを利用して荷物を運ぶ方法なので、わたしの荷物が運ばれた時はちょうどタイミングが良かったのかもしれません。
まとめ
SAL便で日本からドイツへ荷物を送る際に、気を付けるべきポイントを以下にまとめました。
過ぎたるは猶及ばざるが如し。
念には念を入れて。ドイツの配送事業相手であれば、やりすぎぐらいがちょうどよいですよ。
よろしければ以下の記事も合わせてご覧ください。↓


ご参考になれば幸いです(*^-^*)
参照:
国際郵便 – 日本郵便 (japanpost.jp)
日本貿易振興機構JETRO>小口貨物の通関制度EU (https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-051023.html)
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