ドイツでの生活が始まって1週間ちょっと経ちましたので、地区の支所で住民登録をしてきました。
住民登録は、現地で銀行口座を開いたりビザを申請したりするために、避けて通れません。

手続きは、はっきり言って楽勝。案ずること勿れ。
わたしはドイツ語も英語もほとんど喋れませんが、それでも手続きを無事に済ませることができました。
住民登録は入居から2週間以内
Die Anmeldung muss dem Einwohnermeldeamt innerhalb von 2 Wochen nach Einzug angezeigt werden.
役所のホームページ内の記載文を引用しました。
「届け出は、引っ越しから2週間以内に住民登録課で為されなければならない」と書いてあります。
また、届け出はドイツの同じ都市に3か月以上滞在する場合に必要なので、3か月未満の短期入居の場合は住民登録をしなくてもいいみたいです。
もちろん、ビザなし期間(90日間)以内に帰国予定の場合は、住民登録は必要ありません。
長期滞在予定であれば、入居後すぐに住民登録を済ませておくのが吉です。ドイツ語も英語もままならないうちに不法滞在で捕まってしまうとマジでパニックになりそうなので…。

そういえば、今までは全く気にしていませんでしたが、日本でも住民登録は2週間以内にやらなきゃいけないんでしたっけ…。(2週間以内にやったことない)
住民登録に必要なもの
住民登録に必要なものは2つのみです。
■Reisepass(パスポート)
証明写真も必要かと思って持って行きましたが、要らないとのことでした。パスポートに写真がついているので大丈夫なんだと思います。
また、申請用紙を役所ホームページでプリントアウトできるのですが(↓こんなの)
記入して持って行ってもいいと思いますが、持って行かなくてもスタッフの方が全部やってくれたので大丈夫でした。「持って行かなかったから手続きが滞った」…なんてことはありませんでしたよ。
Wohnungsgeberbestätigung
=大家さんの証明書
カナ表記だと「ヴォーヌングスゲベアー・ベシュテーティグング」になりますかね。これで1つの単語です。長い!笑
シェアルームやアパートに入居するとき、大家さんと賃貸契約を交わした後にいただけるものです。役所が指定するフォームに、わたしの名前や入居日、大家さんの署名など、大家さんが全部書いてくれます。
入居したけど証明書をもらえていない…という人は、「住民登録をするので証明書をください!」と大家さんに言えば、すぐに用意してくれるかと思います。
証明書をくれない…というか、そもそも住民登録をさせない意向の大家さんもなかにはいるみたいなので、入居部屋を決める際は事前にちゃんと確認したほうがいいです。
Reisepass
=パスポート
カナ表記だと「ライゼパス」です。
住民登録の流れ
役所にGO
デュッセルドルフやベルリンなどの大都市であれば事前予約が必要(予約したほうがスムーズ)かもしれませんが、わたしは小さな町に住んでいるのでそれほど混んでいないだろうと思い、直接町の支所に行きました。
わたしの住む町の支所では、住民登録を受け付ける曜日や時間を指定しており、毎週火曜・水曜日の14-16時のみです。
大きな都市の役所であれば、平日の開局時間はすべて受け付けていると思いますが、事前に要チェックです。
スタッフの部屋の前に並ぶ
小さい支所だからか、日本の銀行や郵便局のように、受付で受付番号チケットをもらえませんでした。
そのため、直接、住民登録の手続き担当スタッフのいる部屋へ向かいます。部屋の場所については事前に大家さんから聞いていたので、まっすぐその部屋のもとへ行きました。
住民登録できる日程や時間が限られているせいか、わたしが行った際には扉の前に既に5人ほど並んでいました。
「並んでいた」といより、廊下のベンチに順番は関係なく自由に座っていた、という感じでした。こういう時に、受付番号チケットの必要性を強く実感します…。
「順番はどうなっていますか?」とドイツ語でどう尋ねていいか分からなかったので、黙ってじっと立っていました。
この日は住民登録をしてくれるスタッフが1人しかいなかったようで、結局1時間ほど待ちました。待つ間に、わたしの後ろにも男性が2人並び、イライラしている様子でした…。笑
手続き
ついにわたしの順番が回ってきたので、ドアを開けて中に入ります。

Hallo. Ich möchte mich anmelden.
(こんにちは。住民登録をしたいです。)
そう言いつつ、素早くWohnungsgeberbestätigung(大家さんの証明書)とReisepass(パスポート)を差し出します。
ここからは、簡単なやり取りのみなのでトントン拍子で進みます。
ドイツ語はもちろん、英語でも対応してくれる(大体のドイツ人は英語が堪能)ので「ドイツ語はまったく…」という人でも大丈夫です。
聞かれたことは、
■生まれた町の名前
■結婚しているか否か
この3つくらいです。
ただ、わたしの場合、スタッフさんの言うことをちゃんと理解できていなかったため、会話をややこしくしてしまいました…。笑

あなたは以前ドイツに住んでいたの?

(あ、過去にドイツに住んだことがあるか、だな?)
はい、ハイデルベルクに。

住所は?通りの名前とか…。

これがハイデルベルクに住んでいた時の住所です。(グーグルマップのアドレス欄を見せる)

オッケー。じゃあ、このハイデルベルクの住所から引っ越すのね。

えっ

えっ

いや…ハイデルベルクに住んでいたのは5年前の話で…(ゴニョゴニョ)

じゃあ、あなたが今回越してくるまでにいた場所は、ハイデルベルクではなく日本ってことね?

は、はい…。

ハイデルベルクの転出はちゃんと済ませたの?

はい…。

わかりました。(PCキーボードカタカタ…)
過去にドイツに住んでた情報、いらなかった~!笑
スタッフさんは、「ドイツ国内(または都市内)での引っ越しかどうか」を聞いていたんですね。全部聞き取れなかったから、すっかり勘違いしてしまいました。
わたしが今回ドイツに来るまでの直近の住所は日本なので、普通に「日本から来ました!」でよかったんです。
一通りの質問が終わると、スタッフさんはPCと向き合って黙々とタイピングしたり、パスポートのコピーを取ったりしていました。
そんなこんなで、あっという間に手続きは完了!Anmeldebstätigung(登録証明書)を受け取ったら、退出してオッケーです。
待ち時間は1時間以上でしたが、手続きは15分程度でした。

Danke schön. Wiedersehen!
(ありがとうございます。さようなら!)
感想と反省
住民登録の手続き自体はとても簡単でした。
手続き自体ではなく、手続きをする部屋を探したり、わからないことをその辺の人に尋ねたりすることが1番難しい気がします。
今回、手続きが無事に済んだのはよかったのですが、個人的に、自分の語学力の低さを思い知らされたことにめちゃくちゃ落ち込んでしまいました…。
わたしは5年前にドイツ滞在経験があり、その際にB1レベルまで修了させたので、今回の住民登録手続きはドイツ語で渡り合えるだろうと思っていたんですよ。
しかし、全くダメでした。笑
もう5年も前だし、この5年間に日本でドイツ語を定期的に学習していたかといえばそうではない。文法は覚えているけど語彙がほとんど抜けているし、まず、耳がまだドイツ語を聞き取る状態になっていない。
市民課のスタッフさんと会話する際、わたしが最初にドイツ語で切り出したので彼女もドイツ語で応えてくれましたが、わたしがドイツ語を1度でうまく聞き取れないことが分かると、すぐに英語に切り替えてきました。
それが結構ショックで。。。
わたしはドイツ語がまだ未熟なのはもちろんなのですが、別に英語もできるわけじゃないんです。
英語よりも、ドイツ語をゆっくり喋ってくれた方が分かるし、わたしもゆっくりならドイツ語で返せるのに…。悲しくなっちゃいました。笑
次回、なんらかの手続きをする際は、勇気を出して「ドイツ語でゆっくり喋ってもらえませんか」と言わねばなりません!
また、耳をはやくドイツ語に慣らすために、ドイツ語のラジオを聴いたり、ドイツ人の集まる場所に積極的に足を運んだりしようと思います。
終わり。
コメント
ドイツに来て2週間たちましたが役所が休みになって年明けに手続きになりそうです。
電話予約必須かと思っていましたが直接行ってみようかな。
緊張でビビりまくっていましたが勇気を出していってきます!
こんんばんは!コメントありがとうございます。
12月に来られたのですね。寒い中、お疲れ様でございました。
ドイツはただ今自粛強化真っ最中ですので、2021年1月10日までは役所等の業務は停止されるはずです。
また、2020年3月中旬に最初の緊急事態宣言が発令されてからというもの、役所に直接赴いて手続きをすることはできなくなりました。
ビザの更新手続きだけでなく住民登録でさえも、事前に電話やメールでアポを取らなければなりません。
本当に、めんどうな状況が続いております(笑)
なつみさんも、1月11日以降にお住まいの地域の役所に電話をかけて手続きのためのアポを取ることになるかと思います。
電話は何度かけても何度かけても繋がらなかったり、突然切られたりしますが、ファイトです!