【2023年】EMS(国際スピード便)で日本からドイツへ荷物を送る。

【2023年4月16日更新】SAL便が取扱い停止中ということで、先日EMS(国際スピード便)を利用して日本からドイツへ荷物を発送したことがあります。

わたしが実際に行った発送の流れと、その際に気を付けることをまとめます。

 

 

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EMS便を選ぶメリット

まず、数ある国際配送方法の中からEMSを選ぶメリットを書いてみました。

 

1 荷物が届くまでが早い。
2 配送を追跡できる。
3 日本の通販サイトで買ったものをそのまま海外へ転送できる。

 

荷物が届くまで早い。もうこれだけでEMSを選ぶ十分な理由になります。

先日EMSを利用してドイツへ発送した荷物(4kg強)は、発送日から数えて6日で届きました。本来は3日ほどで届くみたいなのですが、現在は新型コロナウイルスの感染防止対策で飛行機の便数が減っているので、その中で6日で届いたのは素晴らしいなと思います。

 

加えて、日本郵便のEMSページから、日本の通販サイトで買ったものをそのまま海外へ転送してくれるサービスを利用できます。

楽天やAmazon等で商品を購入して、いったん日本の住所に送ってからさらに海外発送の手続きをする…という二度手間をとる必要がなくなります。これも素晴らしい。

わたしはまだこのサービスを利用したことが無いのです。近々使ってみたいです。ページはこちら

 

 

EMS便で荷物を送る方法

EMS(国際スピード便)日本郵便が提供している配送サービスです。

住所・内容品の情報を国際郵便マイページ上で登録し、そこで出力されたラベルを印刷して荷物と一緒に郵便局窓口へ持って行きます。窓口で支払いを済ませると発送完了です。

以下、荷物の規格や制限事項、発送の流れです。

 

 

荷物の大きさ・重さ

EMSでドイツへ送ることのできる荷物の大きさ・重さは以下の通りです。

大きさ長さ=1.5m以内
長さ+横周=3m以内
長さとは荷物の最大長辺のことで、
横周は長さ以外の方向で最大となる四辺(胴回りのこと)
重さ30kgまで

 

国によって大きさ・重量制限に微妙に違いがあるので注意。(各国の大きさ・重量制限一覧表はこちらで確認できます)

結構大きなサイズでも大丈夫なので、一般的によく見る大きさの段ボール箱であれば、サイズ制限を超過することはありません。

 

重さは30kgまでとだいぶ余裕がありますが、重量に比例して送料もどんどん高くなるので注意が必要です。

送料がどれほどになるのかは、こちらのページでシュミレーションできます。

 

 

中に入れてはいけないもの

国際郵便では、航空危険物にあたるものを送ることができません。

1. 火薬類花火
クラッカー
弾薬
2. 高圧ガスライター用補充ガス
ダイビング用ボンベ
キャンプ用ガス
カセットコンロ用ガス
スプレー缶
消火器
3. 引火性液体香水
ヘアトニック
マニキュア
ペイント類
ライター用燃料
アルコール飲料(25度以上)
4. 可燃性物質類マッチ
5. 酸化性物質類小型酸素発生器
過酸化物/漂白剤
6. 毒物類殺虫剤
農薬
7. 放射性物質
8. 腐食性物質液体バッテリー
水銀
9. その他 有害なもの電子タバコ
モバイルバッテリー
リチウム電池
ドライアイス
アスベスト
エンジン 等

引用:日本郵便ホームページ>国際郵便(https://www.post.japanpost.jp/int/use/restriction/airmail/index.html

 

香水マニキュアあたりは、まさか危険物だとは思わず荷物に入れてしまう人も多そうです。

わたしも日本から普段使っていたマニキュアを送ってもらおうと考えていたので、それらが航空危険物であることを知ってショックでした(+_+)

 

また、ドイツが国として禁制品としているものもあり、特筆すべきものだけ抜粋しました。

・変造貨幣(支払い手段として流通価値を有しなくなった貨幣やメダル、銀行券に類似した印刷物など)
・武器
・メチルアルコール
・肉
・牛乳・乳製品
・カカオの実
・動物の一部分(病原菌が殺菌されていることが確認できないもの)
・蜜蜂の巣箱
・土壌(腐葉土含む)

 

後半の食品や巣箱、土などに関しては、生態系を崩さないためなのかなぁと思いますね。詳しくはわかりませんけど。

いやあしかし、禁制品項目に「蜜蜂の巣箱」があることにビックリしましたね(笑)蜜蜂の巣箱をキャリーケースに詰めて持って行こうだなんて考えたこともなかったです。

 

詳細についてはこちらのページでPDFをダウンロードしてご確認ください。

 

 

住所・内容品の情報入力

2021年1月1日より、通関電子データの送信が義務化されるようになりました!

 

端的に言うと、従来のように手書きラベルで荷物を差し出すことができなくなります。

今後は、日本郵便ホームページ内で事前に住所や内容品等の情報を入力・データを送信し、そこで出力されるラベルを印刷・添付して発送することになります。

 

情報入力・ラベル作成は日本郵便の国際郵便マイページサービスで行います。このサービスを利用するためには会員登録が必要です。

最初は面倒に感じますが、よく利用する住所の登録、荷物の追跡、過去の発送情報の照会ができるようになるのでとても便利です。

 

マイページにログインし、【送り状を作成する】から住所・内容品情報の登録を行います。

 

発送種別で【EMS(物品)】を選択します。

EMSに限らず、国際eパケット、小型包装物などをSAL便や船便で送る場合にも、この国際郵便マイページで情報登録を行います。

 

内容品名は英語で入力し、金額と個数を入れてどんどん登録していきます。重量は、最後に郵便局の店頭で計ってもらえるので特に入力しなくても大丈夫です。

そして、内容品全体の金額を非課税内に収められるように気をつけなければなりません(どうしても超過してしまう場合は已む無し)。

わたしがいつもやってる方法は、内容品名の隣に括弧で(used)と書くことです。中古品であれば金額をうんと低くしても違和感がないからです。

 

税関告知書・インボイス関連情報。今回は贈物扱いの荷物を送るので、有償か無償かについては【無償】を選択します。下のフォームも空欄で大丈夫です。

販売用の商品として送る場合には、この辺りの情報入力が必要になってきます。

 

 

内容品の価格

内容品の価格は、全体で45ユーロに収まるように上手く調整します。

この45ユーロというのは、個人間輸入の範囲内で商業的意図を含まない貨物において免税となる金額です。この金額を超えてくると、荷物が税関で止められます。

というわけで、荷物の金額を45ユーロに押さえることさえすれば、すんなり配送される確率が高くなります。

45ユーロは、日本円にして約5,400円(1ユーロ=120円とする)です。為替は都度変動するので、発送前に確認するといいです。

 

「45ユーロって少なすぎでしょ」…と思うかもしれませんが案外大丈夫で、そのワケは、服やバッグ、本がUsed(中古)だからです。

新品のものは、その新品価格を記入しなければいけませんが、中古であれば固定資本減耗を考慮した金額を書けばオッケーです。わたしの場合、服は1枚100円で記入しています。

 

日本から送ってもらう荷物の中には、新品のものは極力入れない方がいいです。例えば新品の服、靴、ジュエリー等です。

どうしても新品の衣類等を送りたい場合は、それらの包装を剥がす、タグを切るなどして強制的に新品未使用じゃなくしてください。

そしてハイブランド品に関しては、たとえ中古だとしても関税を取られる可能性が高いので、荷物にひそませることはおススメしません。

 

 

ラベル印刷

全ての情報入力が済むと、上のようなラベルが発行されます。全部で4枚ほどあり、ところどころに署名欄があるのでボールペンで署名します。一応ローマ字で書いた方がいいんじゃないかなと思います。

 

ラベルは折りたたんで透明パウチ(送り状入れ)に入れて荷物に貼り付けるのですが、郵便局に持ち込む場合は郵便局側で用意してもらえます。

大量の小包をまとめて発送したい方は事前に用意しておくといいかもしれません。

 

用意ができたら、荷物と一緒に郵便局へ持って行きます。

 

 

郵便局での手続き

印刷して署名した書類と梱包済みの荷物を持って、郵便局で手続きをします。

窓口でラベルと荷物を渡せば、あとは職員さんが荷物の重さを計ったり書類に必要事項を記入したりしてくれます。支払いもこのタイミングで行います。

なかには国際郵便に不慣れな職員さんもいるかと思うので、自分でも署名のし忘れや情報の入力漏れがないか、しっかり確認しておくことをおススメします。

 

 

無事に受け取り成功!荷物到着も早い

先日、実際にEMSを利用して日本からドイツへ荷物を送ってみたのですが、発送日(郵便局窓口での手続き日)から数えて6日で届きました。

税関で開封された形跡もなし。

本来は3、4日ほどで届くみたいなのですが、現在、新型コロナウイルスの感染防止対策で飛行機の便数が減っていることを考えると、6日でもとてもスピーディだと思います。

 

また、配送料金もSAL便(現在取扱い停止中)より少~~~し高いくらいなのでさほど気になりません。それならば早く届くEMSを使った方が断然いいな、と思いました。

 

 

まとめ

EMS(国際スピード便)で日本からドイツへ荷物を送る際のポイントを以下にまとめました。

 

1 国際郵便マイページ上でラベルを作成する。
2 内容品名はすべて英語で入力する。
3 (used)を駆使して内容品の金額を非課税内に収める。
4 署名漏れがないかよく確認する。

 

ここまで念入りに行ったら、あとは荷物がドイツの良い配達員の手に渡ることをただ祈るのみ(笑)Viel Glück(・ω・)ノ

なにかご質問等あればお気軽にコメントしてくださいね。

 

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ご参考になれば幸いです(*^-^*)

 

参照
国際郵便 – 日本郵便 (japanpost.jp)

日本貿易振興機構JETRO>小口貨物の通関制度EU (https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-051023.html)

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