【ドイツの良さ】お店や役所などで、スタッフと客が対等であること

ドイツでの生活もトータル7か月を経過しました。

外国での生活では、習慣や考え方の違い、気候や文化の違いによってなにかと困ることが起きがちです。

 

しかし、日本と比べて不便に感じることもある一方で、良いこともたくさんあります。

今回は、ドイツ生活で感じる「日本にはないドイツの良さについて、わたしなりの意見を書いていきます。

 

 

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スタッフと客が対等

表題の通り、ドイツのお店や役所などでは、スタッフと客の目線の高さが同じ…対等であることをすご~~~くよく実感します。

 

スーパーのレジを例にとると、日本は…

お客さんがいなくてもレジの中に姿勢よく立ち続けて、お客さんが来れば丁寧に頭を下げながら笑顔で「いらっしゃいませ」。

品物を通し終わったら「レジ袋はご利用ですか?」と聞いてくれる。

最後にまた頭を下げながら笑顔で「ありがとうございました、またお越しくださいませ」と言う。

 

…こんな調子かと思います。

笑顔じゃない日本のレジ店員さんもよくいるから一概には言えませんが(笑)

しかし「接客の基本は笑顔」と教えられてきた日本人は多いと思うし(わたしもそう)、客側も無意識のうちに「店員は笑顔=愛想よくあるべき」と刷り込まれている気がするんですよね。

 

そして今書きながら思ったんですけど、日本ってやっぱり対話相手の機嫌を損ねないように努めるみたいな、負の感情から生まれている慣習というか意識が、まだまだ根強く残っている感じがしますね。接客業に限らず、私生活でも。

相手の機嫌を損ねないように、空気を読んで表情を偽る言いたいことを飲み込む、その上相手を立てる

長い歴史と文化が作り上げてきた国民性ですから、そう簡単に変わるものではないでしょう。

 

空気を読んで相手の機嫌を損ねないよう行動することで防ぐことができる諍いは勿論あると思うから、すべては否定できないんですけど。

うーん、日本の良さであり「癌」でもあるなって個人的に思っています。長所と短所は紙一重とはまさに。

 

 

話しが逸れました。

一方、ドイツでは…

お客さんがいないときは基本的にレジを離れて別の作業をしており、お客さんがレジに来れば歩いてやってくる。

レジの椅子に腰かけ、はにかむような笑顔で「ハロー」。日本のように仰々しい笑顔はなし。笑顔であればすごくいい方で、ぶっきらぼうな人も多い

ベルトコンベアの品物を半ば乱雑に横に流していく

客が支払っている間にコーヒーを飲んだり欠伸をしたり、退屈そうな様子を隠さないこともある

支払いが済むと「レシートは?」とだけ聞き、最後に「じゃあね、良い週末を」と流れるような口調で言う。

 

なにもかも日本とは違います。

日本人にとっては結構カルチャーショックだと思いますし、例に漏れずわたしも当初はびっくらこきました(笑)

 

わたしがドイツのレジを始めて経験した舞台は、スーパー「Lidl」でした。その時に最も驚いたことは、店員が「椅子に腰かけている」ことでした。

そして、(今でも覚えている)その店員はレジ作業の合間に、近くに置いてあるコーヒーカップを手に取り飲んでいました。

 

日本で、こんなにリラックスした調子でレジ打ってる店員っていないでしょう?(笑)

もうね、本当に「わぁ~すげぇ~~~外国だ~!!!」と実感させられた出来事だったので、何年も経った今でもよく覚えています。

当時まだ20ちょっとで無知のわたしには、すごくいい刺激になりました。世界は知らないことだらけで、本当に面白い。

 

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衝撃こそ受けましたが、わたしはこのレジ店員の仕事ぶり…すなわち「スタッフが客に余計な気を遣わない」対応に、すごく好感を持っています

なぜなら、余計な気を遣われないことで、こちら側も気が楽であることに気づいたんですよね。

 

上ではスーパーのレジ店員を例にとりましたが、服飾店の店員でも、役所従業員でも、警察でも、こちらの機嫌を伺いながら話してくる人は全くいません。

この調子に慣れてくると、たまに笑顔で対応された時にビックリするようになります(笑)

 

お店や役所等のスタッフが、必要業務以外の「愛想よい振る舞い」に無駄に精神的労力を費やさなくていいのは、とても合理的で素晴らしいと思います。実にドイツらしいです。

愛想よく振舞ったところで、その振る舞いにつく賃金はゼロですからね。

 

営業職ともなると少し話は変わってくると思いますが、それについては今回割愛ということで…。

 

日本の丁寧な接客を全面的に批判するつもりは勿論ないです。それはそれで、日本文化ならではの素晴らしい個性だと思うので。

 

ただ。

日本人もちょっとリラックスしていいのかな、と思わずにいられません。

もう少し、もう少しだけ、スタッフと客の目線が近づいくといいなぁ

接客業をしている人の、物を売る、手続きをする、品出しをする…等の必要業務以外でかかってくる精神的ストレスが少しでも減れば、もっとみんな幸せにならないかな~

 

 

スタッフと客の対等化を図るための具体的な案としては、日本国民全員、高校卒業後1年間ドイツ留学を義務付ける!(笑)

ドイツ人の合理的っぷりを実際に肌で感じてもらい、価値観がガラリと変わった帰国生たちで長い年月をかけて、日本の非効率的慣習の淘汰を促すことが目的!

 

…これだと日本がいずれドイツになっちゃうか、それはそれで、微妙だな(笑)

道路に犬のウ〇コいっぱい落ちてるの嫌だし(*^-^*)

 

終わり。

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